●日本列島の成り立ち

東京大学の作成した四国地方の地震分布図を見ると、ゆっくり地震や低周波地震の震源は正弦曲線のように弧を描いて分布している。また、北米や南米などの環太平洋の海岸線には正弦曲線のような凹凸が存在している。類推すると、日本列島の海岸線全般にも親球の波形に由来する周期的な凹凸が存在するのではあるまいか。

ゆっくり地震


唐突だがこれは日本気象協会が作成した日本列島のスギ花粉の分布図だ。

日本気象協会
スギ花粉の分布図

スギ花粉の分布領域をどのようにシミュレーションしているかは不明だが、おそらく山の高さや風の通り道を計算しているのではなかろうか。標高の指標と見ることができるはずだ。四国から本州にかけての太平洋側の「海岸線の形」と「スギ花粉の分布領域の形」とを比べてほしい。同期して正弦曲線のように規則正しく波打っていると私には思われる。スギ花粉の分布はこの正弦曲線の中心線がどこを通っているか教えてくれる。中央構造線とそれを東に延長した軌道だ。この軌道は関東地方まで続いている。フォッサマグナの部分を除いて、スギ花粉はこの軌道の両側におおむね正弦曲線のように分布している。

よく見ると四国の北側の海岸線の形も同じ法則に支配されているように見える。四国の南北の海岸線がなぜあのように凹凸のある形をしているかはちゃんと理由があるのだ。広島県西部から山口県にかけての海岸線も同様らしい。ヴェーゲナーが大陸移動説を構想した第一の理由は大西洋の両側の海岸線の凹凸が一致することだったらしい。もしも瀬戸内海が人間の手で干拓されず自然の形を残していたら、日本人も同じ発想ができたかもしれない。


断層によって両側または周辺を囲まれた地殻のかたまりを地塊と呼ぶ。地殻は、大小さまざまな規模の地塊から成る。

ことバンク:地塊

子球の空間軌跡に沿った小領域の地殻が隆起あるいは沈降すると、断層で区切られた小さな地塊ができると考えられる。この断層は子球の物理的性質を反映している。地塊の運動は単純な隆起沈降だけでなく回転の傾きを持ち、傾動地塊となることもある。四国の海岸線を形成したのは、中央構造線を中心軸にした回転がもたらす地塊の隆起沈降と考えられる。

もう少し大規模な地塊を仮定することもできる。中国地方と瀬戸内海をひとかたまりの地塊と考えてみる。中国山地で隆起し瀬戸内海で沈降していると考えると、この地塊は南北方向の傾きを持つ。中央構造線を中心軸とした回転が中国山地と瀬戸内海を形成したとおおまかに考えることができる。中国山地を形成した親球波形は、四国の海岸線を形成した親球波形よりも振幅が大きい。

余談だが、海洋プレートが沈み込む際には海底に地溝地塁構造が発達する。これも子球による地塊の傾動という視点で見ることができるかもしれない。そもそも土地の隆起や沈降がなぜ生じるかというと、親球や子球の回転が原因になっていることが多いのではなかろうか。


海岸線が形成される原理はプレートテクトニクスでは十分に解明されていない。プレートテクトニクスでは日本列島の成立を付加体モデルで説明する。海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上の堆積物がはぎ取られ陸側に付加されて日本列島ができたと考えている。この見方は間違っていないが、付加よりも浸食が優勢とみられる海岸線も存在するから一概にはくくれない。また、なぜ日本列島の海岸線が正弦曲線のような弧を描いているのかという疑問にもプレートテクトニクスは答えてくれない。

日本列島の成立過程についての主流学説は、日本列島がフォッサマグナの両側でそれぞれ右回りと左回りに回転したという観音開き説だ。だが、おそらくこの説は正しくない。観音開き説は岩石に残された古地磁気から推測されたが、この地磁気は地球磁気でなく個別の子球の磁気を記録していると思われる。中央構造線に沿って細長く分布する黒瀬川構造帯の地質が周辺と全く異なり、古地磁気の向きが場所によって変化するのも子球のせいと思われる。黒瀬川構造体は飛び石状かつレンズ状の特殊な形に分布している。

中央構造線やフォッサマグナは現在考えられているより多様な自然現象の原因になっている可能性がある。例えば有明海で見られる不知火は中央構造線に由来する球列の発光、富山湾で見られる蜃気楼はフォッサマグナに由来する気層の逆転かもしれない。



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