(2023年3月追加)

●2023年2月6日のトルコ・シリア大地震を起こした断層

2023年2月6日にトルコ南東部でマグニチュード7.8〜7.5の地震が発生した。震源が浅い直下型地震であることに加え、建物の耐震性が低いこともあり、トルコとシリアで死者が合わせて5万人を超える大きな被害が出た。犠牲者のご冥福と一日も早い復興を祈る。新しい地震理論を提唱する者として、私にはこの地震について考察する責務があると思う。

最初にトルコ・シリアを含むプレート境界図(アフリカのプレート境界シミュレーション)を更新したい。左が旧版で右が新版だ。前回アジアとアメリカのプレート境界をシミュレーションした際、地球の裏側では親球の4次元位相を180度ずらした方がいいとわかった。つまり、太平洋側とアフリカ側とでは、親球位相を180度変えた方が正確な図が描けるということだ。その結果作図の精度が上がり、新版では描いた軌道とアフリカ大陸の輪郭がほぼ重なった。

<左:旧版>                       <右:新版>
旧プレート境界シミュレーション   新プレート境界シミュレーション

次に、励起軌道をもう一本付け加えたい。旧版のシミュレーションでは基底軌道2本と励起軌道1本を基本としたが、新版は基底軌道2本と励起軌道2本を基本とすることになる。新しく描いたこの水色の軌道が、トルコ・シリア大地震を引き起こした東アナトリア断層に該当する。
ただし、シミュレーションの手法が原理的に擬似的なことに加え、トルコやシリアは図の中心から離れているので誤差が大きい。その点はご容赦いただきたい。

プレート境界   新プレート境界シミュレーション

今回のトルコ・シリア大地震は極めてまれな“双子地震”と地震学者は説明している。最初に地震が起きたのは南西から北東にのびる東アナトリア断層だが、およそ9時間後には最初の大地震の震源から100キロほど北に離れた東西に走る断層でマグニチュード7.5の地震が発生した。2つの断層の交わる角度はおよそ30度で、こうした鋭角に並ぶ断層帯で短期間に規模の大きな地震が相次ぐことは珍しいそうだ。詳細はこのサイトに記述がある。

JAMSTEC BASE:2023年2月6日にトルコ南東部で発生した地震
トルコ地震帯   トルコ地震帯シミュレーション

2度目の大地震が起きた東西に走る断層が私のシミュレーションに描かれているかどうかは判断しにくい。前述の通り、このシミュレーションは特に周辺部で誤差が大きい。トルコとシリアを通る肌色の2本の励起軌道が問題の断層と疑われるが、この軌道は東西というよりは南北に走っている。そこで、もう1本橙色の軌道を描き入れてみた。今まで空白地帯だった黒海南部のプレート境界にだいたい重なっている。

トルコ地震帯   トルコ地震帯シミュレーション

赤で描いた基底軌道の、祖球と親球の半径がそれぞれ2倍になったと仮定してこの橙色の新軌道を描いた。なお、今まで肌色や水色で描いていた励起軌道は、祖球と親球の半径がそれぞれ4倍になったとの仮定のもとに描いている。また、この軌道を描くことによって、アフリカ大陸の西のプレート境界(大西洋中央海嶺)の軌道空白地帯の大半が描き込まれることにも注目したい。

プレート境界   プレート境界シミュレーション

同様に、桃色で描いた基底軌道の祖球と親球の半径がそれぞれ2倍になったと仮定し、なおかつ祖球の4次元位相を180度ずらすと緑色の軌道を描ける。4次元位相は球体の半径として現れるから、結局は祖球や親球の半径やその初期値を変えて新しい軌道を描いたことになる。この軌道は西ヨーロッパの南のプレート境界に形が似ている。

プレート境界   プレート境界シミュレーション

橙色の軌道と緑の軌道を付け加えることによって、ヨーロッパとアフリカの間のプレート境界を描くことができた。しかし、それでもなお東アナトリア断層と並ぶ巨大断層の北アナトリア断層は描けていない。そこで、恣意的かもしれないがさらに新しい軌道を描き入れてみたい。たった今描いたばかりの橙色と緑色の軌道は、祖球と親球の半径がそれぞれ2倍になったと仮定して描いた。今度は祖球と親球の半径がそれぞれ3倍になったと仮定して、黄色と青の軌道を付け加えてみた。位相が互いに同じなので、「橙色+緑色の軌道」と「黄色+青の軌道」とは形が似ている。

プレート境界   プレート境界シミュレーション

黒海との位置関係が把握しやすいので、肌色と水色の励起軌道を省略した図を並置した。黄色と青の軌道の形は、黒海のすぐ南を通る北アナトリア断層にそっくりだ。だとすると、アナトリアプレートやエーゲ海プレートはこれらの軌道の作用によってできたと考えることもできそうだ。形から判断すると、これで黒海南部の断層を再現できたように思う。2度目に起きたマグニチュード7.5の地震の震源地も、これらの軌道のどれかの上にあるのではなかろうか。


私の推測では、地震は単純な地殻のひずみの解放によって起きるものばかりではない。東アナトリア断層や北アナトリア断層は、北アメリカのサンアンドレアス断層と同じくトランスフォーム断層に分類される。トランスフォーム断層で発生する地震は、地殻のひずみの解放というよりは階層球列モデルの球列の磁気リコネクションによって発生すると思われる。過去に北アナトリア断層で発生した地震を調べると東から西へと、あるいは時によって西から東へと震源が少しずつ移動している。階層球列モデルの球列のポテンシャル分布の変化を表していると思う。この記録は地球表面軌道の「位相公転」の速度を知る手がかりになるだろう。

ウイキペディア:北アナトリア断層  北アナトリア断層で過去に発生した地震の経過図
北アナトリア断層


●地震雲をはじめとする未解明現象

階層球列モデルの球体の一部と思われる雲がトルコ・シリア大地震の半月ほど前に撮影され、地震雲ではないかと騒がれた。階層球列モデルの球体は空中にあると雲を作りやすい。磁気リコネクションによって電荷が生成するからと私は推測している。しかし、露点温度よりも気温が高いと水蒸気は水滴にならない。そのため、空中に球体があったとしても、ある程度上空でないと雲にならない。この画像では球体の上部だけが雲となって可視化している。同心球殻状の球面らせんが2層存在すると仮定して作図した。

Twitter:Leyla
トルコ地震雲   トルコ地震雲シミュレーション

地震雲と言われる雲はいろいろある。このサイトに事例付きで9種類に分類されている。

不思議探偵社:【保存版】地震雲の見分け方〜名前と種類と特徴〜

私が見るところ、このサイトに載せられた地震雲の画像はすべて階層球列モデルで形が描けそうだ。代表的な雲2種類をシミュレーションしておこう。

○肋骨状形(ろっこつじょうがた)地震雲
この雲は2005年3月18日の福岡県西方沖地震(M7.0)のとき現れたそうだ。親階層の球面らせん軌道に子階層の球列が存在すると仮定して作図した。

肋骨状形(ろっこつじょうがた)地震雲   肋骨状形(ろっこつじょうがた)地震雲シミュレーション

○竜巻形(たつまきがた)地震雲
この雲は1995年1月17日の阪神淡路大震災(M7.3)のとき現れたそうだ。4次元回転数が3の超球面らせん軌道と仮定して作図した。

竜巻形(たつまきがた)地震雲   竜巻形(たつまきがた)地震雲シミュレーション

描いた軌道のすべての部分が雲になるわけではない。十分に高度が高くても雲にならない部分がある。雲として可視化している部分を着色するとこのようになるだろう。これがポテンシャル分布によるのか空気の対流方向によるのかは今後の研究課題だ。

竜巻形(たつまきがた)地震雲シミュレーション   竜巻形(たつまきがた)地震雲シミュレーション


これらの地震雲は科学的には地震の前兆ではないとされている。トルコ・シリア大地震の前に見られた雲も地震雲でないと専門家に否定された。その理由は「気象学的にメカニズムが解明されているから」だそうだ。しかし、気象学者は雲が生成する原理を完全に理解できているのだろうか。たとえば、二重らせん型の雲が世の中には存在する。私も実際に目撃して唖然としたことがある。気象学者はこのような雲をどう説明するのだろう。

metvuw.com:Betty Matthews
二重らせん雲

地震の前後や最中には、地震雲だけでなく地震光が見られることがある。これも科学的に解明されていない現象だ。東日本大震災の報道を夜間に生中継で見ていた人は、テレビ画面の仙台市の背後に正体不明の青白い光の球体が映り込んでいたことを記憶しているかもしれない。今にして思えば、これは階層球列モデルの球体が磁気リコネクションを起こして発光した姿だったろう。球体は数回に分けて発光し、光の強さも色も徐々に変わってゆく。発光する球体は少なくとも2個以上並んでいた。このサイトに光の一連の変化が記録されている。

Gigazine:仙台で地震発生時に謎の光、YouTubeにムービーが登場
仙台地震光1   仙台地震光2


地震を単純に地殻のひずみの解放と考えると、理解できない現象は多々ある。たとえば2010年にメキシコで起きたこの地震では、「地震によって地割れが発生し、まるで荒野を自動車が高速で走り抜けるように砂ぼこりが舞い上がった。……ところが不思議なことに、自動車が走ったかのようなその向きは、地震とは真逆に見えた」という。震源地の方向へ向かって砂ぼこりが走り抜けたということだ。これは長期にわたる地球表面軌道のポテンシャル分布の変化とは別の現象だ。孫球かひ孫球か階層は不明だが、球体が磁気リコネクションを起こしながら地中を移動したようだ。移動速度は高速の自動車程度だったことになる。この記録は小球体の「軌道公転」の速度を知る手がかりになるだろう。小断層を作る個々の球体の移動方向は、主要な地割れの方向と一致しないという例でもある。

NATIONAL GEOGRAPHIC:驚きの「ブーメラン」地震、初の報告、衝撃波生む超高速で逆戻り



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