地球表面軌道と祖球対列・親球対列を仮定すると、地球表面の大陸がなぜこのような形をしているのかがわかる。
最初に世界の海底地形図をご覧いただきたい。特に北半球の環太平洋の海岸線の形に注目してほしい。正弦曲線のようなゆるい凹凸の連続でできていることに気がつくだろう。海底地形シミュレーションを並置するので比較していただきたい。
Oceanography: Oceansこのシミュレーションは「祖球対が軌道自転しながら軌道公転するとき祖球表面軌道が描く軌跡」の地球表面との断面を意味している。「地球を取り巻く立体正弦曲線と地表との断面」とも表現できる。「親球の空間軌跡の地表との断面」と表現すればより簡潔かもしれない。球面らせん軌道の中心軸の方向から見ている。
2色で着色する前の曲線の形は、地球表面の球面らせん軌道の往路と復路の左右に正弦曲線を描いたような形だ。実際の海底地形でどの曲線が優勢かは親球の磁気リコネクションの強さによる。磁気リコネクションについては太陽についての文章で説明させていただいた。
なお、海底地形図と比較するためにこのシミュレーションは疑似平面的に表示している。地球表面軌道の赤道方向の回転数を実際の2倍の値でシミュレーションし、その球面の北半球を図示した。だがおことわりしておくが、球面を平面に表すのは原理的に無理なので、特に画像の周辺部や半径方向には大きな誤差を含む。
具体的に言うとこのシミュレーションは球面らせん軌道を軌道公転する4次元超球面の3次元断面の数式を使っているが、本当の4次元を意味するのではない。原理的に祖球の中心軸は地球表面軌道に沿うが、私のシミュレーション式は中心軸の向きの変化まで考慮していない。この向きの変化を疑似的に3次元や4次元の回転数で調整している。地球表面の球面らせん軌道の中心軸方向から見る場合は、この方法でも問題ないと思う。
シミュレーションの左上部分には3本の定常波のような軌道が並行している。中心付近の軌道の左斜め上30度くらいの、地球表面軌道が交差した部分が日本列島に相当する。「親球の空間軌跡の地表との断面」もほぼ同じ場所で交差する。日本列島を起点にした右上方向への正弦曲線状の軌道の形と、北方4島から北米南米にかけての海岸線の形とを比べてみてほしい。きれいに対応していることがわかる。また、太平洋の複雑な海底地形が「親球の空間軌跡の地表との断面」にちゃんと対応していることもわかる。このシミュレーションから考えると、グアム島の東あたりに「地球のもう一つの極」が位置している。
推測が多いのであまり詳しく説明しても仕方ないのだが、今後の話の前提となるので、地球の階層球列の各階層の性質についてもう一度触れておきたい。
地球を太陽と同じ階層と仮定する。地球の表面にはグアム島の東あたりを極とする球面らせん形の地球表面軌道がある。地球表面軌道には多数の祖球対が存在し、軌道自転しながら列になって軌道公転している。個々の祖球対の中心軸は地球表面軌道に沿う。この祖球対列に属する個々の祖球対の軌道自転の位相は、地球の中心からの角度に応じて三角関数状に推移する。「祖球対列が軌道自転しながら軌道公転したとき祖球表面軌道が描く軌跡」と地表との断面を描くと、地球表面軌道の両側の正弦曲線状になる。この「親球の空間軌跡の地表との断面」は言わば定常波で、移動しない。
個々の祖球対には2本の鏡面対称な球面らせん形の祖球表面軌道が存在する。祖球の赤道方向の回転数のほうが祖球の極方向の回転数よりも多いので、祖球を横から見ると祖球の赤道にだいたい平行な軌道が何本も並んでいる。片方の祖球の表面軌道がもう片方の祖球の表面軌道と交わる点を結ぶと、円周状(祖球の子午線状)になる。この子午線は地表に対し水平になっている。
祖球対表面2軌道にはそれぞれ親球列が存在する。個々の親球は軌道自転しながら軌道公転しているが、この2軌道の親球列は、祖球中心軸周りの軌道公転方向が互いに逆だ。
個々の親球には球面らせん形の表面2軌道が存在するが、形が同じでぴったりと重なっているので、見かけ上1軌道に見えるらしい。今後単に親球表面軌道という言葉で重なった2軌道を指すことがあるので注意してほしい。親球の赤道方向の回転数のほうが極方向の回転数よりもずっと多いので、親球を横から見ると親球の赤道に対してほぼ平行な軌道が何本も並んでいるように見える。親球の中心軸は地表に対し垂直のようだ。したがって、親球表面軌道は地表に対しておおむね水平になっている。
親球表面の球面らせん軌道では子球が軌道自転しながら列になって軌道公転している。個々の子球の中心軸は親球表面の球面らせん軌道に沿う。親球表面の球面らせん軌道は1軌道に見えても実際は2軌道がぴったりと重なっている。2軌道の子球の軌道公転方向は同じ場合も逆の場合もありそうだ。同じ場合には親球表面軌道に子球対列が存在するかもしれない。
子球表面軌道には孫球列が存在し、軌道自転しながら列になって軌道公転していると思われる。孫球は球面らせん形の表面2軌道を持つが、2軌道はぴったり重なっている場合もそうでない場合もあるようだ。孫球の赤道方向の回転数のほうが孫球の極方向の回転数よりもずっと多いので、孫球を横から見ると孫球の赤道に対してほぼ平行な軌道が何本も並んでいるように見える。したがって、孫球表面軌道は地表に対しておおむね水平になっていると思われる。しかし子球より下の階層については、一段と性質がわからないので詳しく述べても仕方がない。
本来ならこの後もひ孫球そしてひひ孫球と説明が続き、地球→祖球→親球→子球→孫球→ひ孫球…となるところだが煩雑なのでやめる。この階層球列の階層がどこまで続くのかは私にもわからない。
地球の階層球システムの奇数の階層同士、偶数の階層同士は性質が似ているようだ。祖球をはじめとする奇数の階層は中心軸が軌道公転の軌道に沿い、親球をはじめとする偶数の階層は中心軸が鉛直の可能性がある。しかしこれは私の推測に過ぎないので、今後の研究にゆだねたい。