(2024年12月追加)
●神聖幾何学のフラワーオブライフを描く
形態学の対象となる分野は、狭義には生物学だ。しかし、形という観点だけで見れば、私が描画してみたいものはいろいろある。今回は大きく越境して、幾何学図形である「フラワーオブライフ」を描いてみたい。
物理とは何の関連もなさそうなただの幾何学図形を、なぜ形態学として取り上げるのかと疑問に思う方もおられるかもしれない。しかし、目に見える形として具象化していなくとも、物理現象の外見に幾何学が関係している例は多い。たとえば、目に見えない振動の状態を可視化するサイマティクスという学問分野がある。物体に塩や砂などの粒体を撒いてその固有振動を可視化すると、クラドニ図形という幾何学図形が現れる。
景丘の家:『振動のかたちークラドニ図形を作る』
これはドイツの物理学者クラドニ自身が描いた図だが、階層球列モデルの球体を中心軸方向から見た図にかなり似ている。
さまざまな周波数の振動を水に与え、水面に現れる模様を記録する手法もある。「周波数による形態形成」という概念がここでは登場する。この画像の図形の周波数は、おそらく階層球列モデルの球体の「回転数」に直結している。周波数とは単位時間あたりの回転数だからだ。
《水と音》が分かれば《宇宙すべて》が分かる ウォーター・サウンド・イメージ
前置きはこのくらいにして、「フラワーオブライフ」を描いてみたい。フラワーオブライフは、同じ大きさの19個の円を規則的に並べた図形だ。見たところ何の変哲もない。少し手間をかければ小学生にでも描けそうだ。
フラワーオブライフは、幾何学というより神聖幾何学で引用される図形だ。神聖幾何学とは、特定の幾何学的形状と比率が、自然界に見られるパターンや宇宙の法則を表しているという考え方である。歴史的には、古代エジプト、ギリシャ、インド、中国などの文明においても存在していた。
Wikipedia:Sacred geometry
スピリチュアルの分野ではフラワーオブライフは有名な図形で、「生命の花」という意味の名前がつけられている。円を並べただけのこんな図形に何か特別な意味があるのかと疑う方もおられるだろうが、私はこの図形にある種の物理装置としての可能性を見ている。それを後で説明したい。
一度に描画できるほどこの図形は単純ではない。まず中心に円をひとつ描く。
フラワーオブライフの形は六角形に似ているので、円を六個一組にして何回か描き足していくことにする。その際、中心の円も新たに描き直す。一度に合計7個の円を描くことになる。
前に描いた図形の周囲に6個の円を描き足し、同時に中心の円を更新する。
あとは、中心からの距離と角度を変えながら六個一組の円を何度か付け足し、同時に中心の円を更新するだけでいい。
最終的にはこのようにフラワーオブライフが完成する。
なぜわざわざ中心の円を毎回描き直すのか、面倒なだけではないかと大半の方は思うだろう。だがこの操作には意味がある。これは階層球列モデルの球体を描いていると仮定した描き方なのだ。フラワーオブライフは本当は平面図形ではなく、多層球殻状の球体を上から見て平面に投影した図だと私は考える。
六個一組およびその中心の円は、本当はひとつの球体の表面にあると想定している。中心の球体と周囲の円の直径が等しい場合、球体とその表面軌道を上や横から見るとこのようになる。北極と南極にひとつずつ、そして赤道に6個の円がある。
中心の球体の半径が大きい場合はこのようになる。中心の球体の裏側まで透けて見えている。この方が構造がわかりやすいだろう。
斜め上から見るとこんな感じだ。全体を親球とすると、親球表面軌道に沿って、垂直方向に中心角90度進むごとに円周状の子球が配置されている。北極と南極にひとつずつ、赤道に6個の子球が見える。だが実際には、北極に3個、南極に3個、赤道に6個の合計12個の子球がある。北極の3個、南極の3個の子球はそれぞれ重なっているので、両極とも子球がひとつあるようにしか見えない。
このような構造の親球(外見は8個の子球の集合体)を多層球殻状に重ね、中心軸方向から見て平面に投影すればフラワーオブライフになる。
●物理装置としてのフラワーオブライフ
フラワーオブライフの外見は再現できた。次に、物理装置としてのフラワーオブライフについて考えてみたい。
フラワーオブライフの構成単位である親球について考える。親球の大きさはさまざまだが、表面には北極に3個、南極に3個、赤道に6個の合計12個の子球がある。次のふたつの図形はいずれも親球を上から見たものだ。ちなみに神聖幾何学では左の図形にシードオブライフ(生命の種子)という名前が付いている。
物理装置として考えると、ひとつの親球の赤道に必ず6個の子球が必要と決まっているわけでもない。球体の数はさまざまでいい。たとえば、ひとつの親球の赤道に3個の子球がある場合や、その形式のふたつの親球が対称に組み合わさっている場合もあるだろう。
これらの親球を制御することができれば、一種の物理装置として機能すると私は思う。通常は簡単には起きないはずの化学反応を、比較的簡単に起こせる可能性がある。
これは私が階層球列モデルの手本にした宇宙人ユミットによる「IBOZOO UU」の説明図だ。この図は時間による子球の向きの変化を表しているが、位置による子球の向きの変化も同様と思われる。軌道上の子球の向きは規則的かつ連続的に変化するので、ある一点における子球の向きを精密に操作できる可能性がある。
この原理により、通常では互いに斥力が働いて接触しないような二種類の原料を接触させられるのではなかろうか。まず、交差する軌道を用意する。そして、軌道に沿って子球を適切に分布ないし移動させれば、軌道交差点で子球と子球を接触させることができる。直交する親球表面二軌道を想像するとわかりやすい。二種類の原料を親球表面二軌道のそれぞれの子球に乗せることができれば、親球の北極点や南極点で軌道が交差し、接触した原料の間に反応を引き起こせるのではなかろうか。条件をうまく設定すれば原料の向きまで制御でき、反応の可能性がさらに高まる。一種の触媒機構として働く可能性がある。
例として核融合反応について考えてみたい。核融合反応を起こすには原子核と原子核を衝突させる必要があるが、両方とも正の電荷を持つので互いに反発する。そのため原料となる原子核を超高温高密度に閉じ込めて接触させる方法が長年模索されている。世界中で多くの機関が核融合反応を研究しているが、いまだに実用化していない。
しかし階層球列モデルで考えれば、もっと効率的な方法があるかもしれない。もし原子核を親球表面二軌道の子球に乗せることができれば、親球の北極点や南極点で軌道が交差し、原子核と原子核が衝突する可能性が高まる。原子核の構造そのものが階層球列モデルに従う可能性もある。条件をうまく設定すれば陽子や中性子の向きまで制御できるかもしれない。
これは夢物語ではないはずだ。核融合の方法にはいろいろな種類があるが、そのひとつにスピン偏極核融合がある。陽子と中性子の角運動量のパラメータ(スピン)を制御する事により核融合反応を制御するものだ。
ウイキペディア:核融合反応
インターネットでスピン偏極核融合を調べると、スピンを制御することによって「衝突断面積」を増やし、衝突の確率を増やすことができるというものらしい。私の推測では、スピンとは高次元の回転を意味する。階層球列モデルの球体が実次元と虚次元の両方にわたって存在するとき、虚次元の回転成分がスピンと呼ばれるのだと思う。スピン偏極核融合の計算は「クレブシュゴルダン係数」で可能なので、階層球列モデルで扱える可能性が高い。
以上の見通しを前提としてシードオブライフを見ると、いろいろと想像が広がる。親球の北極点と南極点ではそれぞれ3個の子球がぴったり重なっており、そのこと自体が化学反応を促進しそうな気がする。また、子球が分布する向きを左図から右図のように変化させれば、重なる子球の向きを120度単位で制御したことになる。化学反応に役立つかどうかは別問題だが。
子球の向きは水平と決まっているわけでもなく、斜めにできる可能性もある。親球の北極と南極で子球がまったく違う重なり方をするようにパラメータを選ぶこともできる。左図は親球を上から見た図、右図は横から見た図だ。同じ球体を違う角度から見ているとすぐには理解できない。
もしも平面図形のシードオブライフやフラワーオブライフを実二次元虚一次元の立体球と同一視できるなら、もっとさまざまな可能性がある。平面図形の中央で高次元球体の北極と南極が接触し、特異点になる。想像もつかないような現象が起きるかもしれない。だが現時点ではこれは可能性の域を出ない。
こういった高次元に関する疑問に私の頭で答えが出せるはずがない。できるのはせいぜい参考資料を探すことくらいだ。コンタクティのエレナ・ダナーンは科学としてのフラワーオブライフについて宇宙人に尋ね、その図形を立体にしたホログラムを見せられた。
ELENA DANAAN:THE FLOWER OF LIFE
(以下自動翻訳)
「フラワー オブ ライフは、世界中で見られる古代のシンボルです。神聖幾何学の基本パターンです。」
「これは宇宙の格子構造であり、すべての最大の力、つまり現実のホログラムに影響を与える能力への鍵です。」
「この 3 次元バージョンでは、絡み合った平らな円は、小さな球体でした。……中心に向かって、すべての球体は無限に融合し、1 つの明るい特異点になりました。」
私の解釈が正しければ、エレナはこのときこのような立体を見ていたはずだ。
もし親球の輪郭も見えていたら、このように見えただろう。
ここでエレナは、化学反応を起こす装置としてではなく、量子重力を説明する重要な幾何学パターンとしてフラワーオブライフを説明している。また、世界的に有名な科学者 Nassim Haramein が、「3D フラワー オブ ライフ パターンを使用して任意の球体の体積内に存在する情報を計算し、それを同様に 2D フラワー オブ ライフ モザイク パターンで球体の表面にホログラフィックに投影された情報と比較して、重力場の幾何学的解を生成」したことを紹介している。
量子重力理論まで登場するとなると、私の理解力を遥かに超えている。だが、地球人でも重力制御に成功したと語る学者は昔からいた。1970〜80年代にプレアデス星人から宇宙人の科学を教わったというフレッド・ベル博士もその一人だ。これはベル博士が作ったという反重力エンジンの写真だ。
Kzaumoto Iguchi's Blog:ベル博士の大発明もプレアデス星人セミオーシからだった!
この反重力エンジンはどこかで見たような形をしていると思うのは私だけだろうか?
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