(2021年9月追加)

1 太陽表面現象を「階層球列」で記述する

●太陽を高次元天体として描写する

惑星状星雲は高次元で回転している天体だと以前私は述べた。だが、たとえそれが本当だとしてもたいしたことではないと読者はお思いかもしれない。遠い宇宙のどこかに高次元の天体があったとしても、地球には関係ないと思われるかもしれない。しかし、高次元は天体望遠鏡で見るような彼方にだけ存在するのではない。人類に死活的な影響を及ぼす高次元天体が存在する。太陽がそうだ。

現代科学が明らかにしたところによると、太陽は磁場とプラズマによって構成されている。太陽表面の爆発現象であるフレアをはじめ、黒点やプロミネンスなどほとんどすべての太陽活動が磁場と関わり合っている。磁場は電流が流れると同時に発生するから、電気が高次元現象だとすれば磁気も高次元現象だ。磁場が存在するというだけで、太陽も高次元天体とみなせると私は思う。

この文章では高次元の天体として太陽を描写してみたい。しかし私は太陽物理学の素人なので、研究者の間では常識でも私が知らないことや勘違いが多々あると思う。吟味しながらお読みいただきたい。また、私は数学や物理の専門家でもないので、科学的諸概念について無知である。この文章では説明に必要ないくつかの用語を自己流で定義して用いている。しかし私が名前すら知らないだけで、該当する学術的な概念が既に存在している場合があるかもしれない。そのためこれらの用語が最適であるとは限らないので、将来専門家によって整理され直すことを期待している。

まず最初にこの動画をご覧いただきたい。

NASA | Fiery Looping Rain on the Sun

2012年7月に起きた太陽フレアに伴う一連の現象をNASAの太陽観測衛星SDOが撮影したものだ。この現象はコロナレインと呼ばれている。息を呑むほど美しい動画だが、どのような原理でコロナレインが発生するのか現代物理学ではまったくと言っていいほど説明できない。私が注目したいのは、コロナレインがいびつな球状であることだ。半径が飛び飛びの値を持つ球面が重なってできているようにも見える。
また、この動画の40秒あたりを見ると、太陽表面には直線軌道あるいは曲線軌道が何本も存在することに気がつく。たとえば画面の右端と左端には、黄色い炎のような高温のプラズマガスでできた線路状の軌道が存在する。核融合の熱で混沌としているはずの太陽表面に、このような幾何学的軌道が存在しているのは不思議だ。これらのプラズマの線路が画像奥へと続き、交差するあたりでコロナレインが発生しているようにも見える。後でゆっくりコロナレインの原理を考えてみたい。今のところは、太陽には「表面軌道」と「球体のような物理作用」が存在するとだけ確認しておきたい。



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