●幻想的な星雲たち
 他の惑星状星雲がシミュレートできるかどうか確認してみよう。シミュレーション図形中心部が強く発光し、外縁部がぼやけることを前提にする。写真はすべてウィキペディアから引用させていただいた。

バタフライ星雲
「蝶の羽」の外側に薄いハローが見えるのに注目。

バタフライ星雲    バタフライ星雲
シミュレーション式はパターンAである。

砂時計星雲
バタフライ星雲のような双極型星雲でも、断面を見れば円形である。それを斜めから見れば回転数によってはこんな形に見える。

砂時計星雲    砂時計星雲
シミュレーション式はパターンAである。

赤い長方形星雲
双極型星雲を真横から見れば、回転数によってはこうなる。

赤い長方形星雲    赤い長方形星雲
シミュレーション式はパターン@である。

NGC2440
パラメータの数値が増えるともっと複雑な形ができる。

NGC2440    NGC2440
シミュレーション式はパターンAである。

イータ・カリーナ
球形の外殻ハローと土星の輪のような円盤を持つ。

イータ・カリーナ    イータ・カリーナ
シミュレーション式はパターン@である。

土星状星雲
複雑な形状だが、シミュレーションでは内部構造までわかる。

土星状星雲    土星状星雲
シミュレーション式はパターン@である。

M2-9
回転数が多く煩雑なので、わかりやすく半透明で細長く表示してみた。

M2-9    M2-9

シミュレーション式はパターン@である。


他にもいろいろできそうだが、すべての星雲を試すのは手間なのでこのあたりでやめる。このシミュレーションで変化させるべきものは
 @シミュレーションの数式パターン
 A実次元と虚次元のそれぞれの回転の回転数
 B実次元と虚次元のそれぞれの回転の初期位相
と少なくない。だが、根気よく続ければほとんどの惑星状星雲をシミュレート可能ではないかとの期待を持てる。

 また、私が上にあげた星雲でも、もっとうまく再現する数式やパラメータがあるかもしれない。パラメータを変えても似た形状が生まれることも往々にしてある。今後の研究の進展が望まれる。



[前へ]  [トップページへ]  [次へ]