延々と虚4次元回転について述べてきたが、おそらく虚4次元回転という概念と最も相性がいいのが素粒子論の分野だろう。スピンだのアイソスピンだのヘリシティだの、虚4次元回転の概念で定義される量がいろいろとある。いや、むしろいろいろとあり過ぎるのではないか。素粒子論の現在の課題の一つは、新粒子が続々と発見され過ぎていることである。100を超える粒子が発見されている。とても究極粒子と思われない。今まで虚次元回転の概念が十分に理解されていなかったから、虚次元の回転速度が違うだけの粒子を別々の粒子と判定しているのではないか?
とは言え私は素粒子論については何も知らない。かろうじて想像できるのは、反物質の定義くらいだ。3次元での回転方向が逆で、虚次元での回転方向が同じ粒子のことだろう。