あらかじめお断りしておくが、私は相対性理論の専門家ではない。単に虚4次元における回転という概念に基づいて相対性理論を捉え直したらどうなるかを考えているだけである。この方針のもとに考察してみたい。
相対性理論の基礎となったのは光の性質である。光とはどのようなものであろうか。現代科学の定義では、光は横波の電磁波であるとされている。3次元で定義するならそのとおりだろう。だが、虚4次元空間で考えれば、光の本質は進行するらせん形の波であろう。光の進行方向から断面を見れば、オイラーの公式でみた複素平面の回転だ。光は一般に直線の代名詞とされている。だが実際の光は、高次元では常にらせん回転をしながら進んでいる。直線の軌跡など存在しない。むしろ円運動の代名詞とされてもおかしくない。